実は退職しました
このたび正社員として働いていた会社を退職しました。
シングルマザーなのに、ありえませんよね・・・。
せっかく正社員として働いていたのに、なぜ辞めてしまったのか。
たくさん考えて私なりに「今一番大事にしたいものは何か」を真剣に考えた結果が「仕事を辞める」という選択でした。
私が働いていた会社は小さなベンチャー企業で、社員一人一人が多くの仕事を抱えなければ回らないような会社でした。
毎日8時9時までの残業は当たり前。
それでも終わらなくて仕事を持ち帰り、夜中、または土日も働かなければ追いつかないような忙しさ。
同僚が身体を壊してどんどん辞めていく中、「シングルマザーを雇ってくれるところなんてないからがんばらなきゃ」という気持ちだけで必死に働く毎日は、本当に辛かったです。
よく、離婚の辛さは忙しく働いているうちに忘れちゃうよ、と言われますが、確かに働いている間は嫌な事を思い出している暇もなく、時間だけが着実に過ぎていきます。
でもそんな忙しすぎる日々は、自分の心や体がボロボロになって悲鳴を上げている事にも気づけない、余裕がない状態であるとも言えました。
仕事のプレッシャー、離婚の辛さ、これからの不安、いろんな事を抱えながら家事や子供の世話を続けている私の身体と心のバランスは次第におかしくなっていきました。
手の震え、喉が締め付けられる苦しみ
毎日必死に働く中で、いつからか仕事をしようとすると、手ががくがく震えて止まらないという事が頻繁に起こるようになっていました。
イメージとしては、いわゆるアル中の人の手の震えです。
パソコンを使う仕事なので、手が動かない事は致命的。
震える手を机に押し付けて、必死で文字を入力していました。
そして疲れが溜まっていた私は集中力も落ちていて、今まではしなかったミスも連発するように。
私の上司はかなり厳しい女上司で、人前でも平気でミスを責められます。
以前だったら反抗する気持ちも起きたかもしれませんが、当時の私は反抗する気力もなく、
いつしかその人の声を聞くと身体が硬直して動けなくなってしまうようになりました。
他にも、突然喉がぎゅーっと締め付けられるように苦しくなって、息をするのが苦しくてたまらなくなってしまうようなこともしょっちゅう。
病院に行っても問題はなく、一連の症状は完全にストレスが原因でした。
このままじゃ本当にまずいことになるかもしれない。
そう思った私は本気で仕事を辞める事を考え始めたんです。
もっと息子との時間を持ちたい
体の不調とともに仕事を辞めたいと思ったもう一つの理由は、小学生の息子ともっと一緒にいる時間を増やしたいと思ったから。
息子が一年生のころからフルタイムで働いていたので、彼にはいろいろな負担をかけていました。
仕事の帰りが遅いために夕飯はいつも9時前後、寝る時間も11時位になり、学校の先生からは「いつも授業中眠そうにしているんですよ」と言われる始末。
さらには宿題もやっていなかったり、忘れ物もかなり多いと言われ、息子のことをきつく叱ってしまうことも多かったと思います。
今では息子はもう高学年なので、自分でやらせれば良いのですが、少しだけ他の子よりも発達がゆるやかなところがあるので一人でやれることには限界があります。
それが分かっているのに、自分が疲れているからといって息子ができない事に腹を立てて怒ったり怒鳴ったりする自分にすごく自己嫌悪を感じる毎日でした。
本当なら毎日遅くまで一人でお留守番をしてくれている事だけでも、とても頑張ってくれているはずなんです。
9時頃まで夕飯が食べられないなんて、お腹ペコペコに決まってますよね。
夕飯だってお惣菜やお弁当でも文句も言わずおいしそうに食べてくれて。
あと数年すれば中学生。
きっとその頃には私の助けは必要なくなるでしょう。(というか、顔も見たくないと言われるんでしょう)
あとほんの少しの息子との大切な時間、甘えてくれる最後の時間をもっと大事にしたい、一緒にいたい、それが私の「今一番大事にしたいもの」だということに気づいたんです。
あとで後悔したくない、そう思いました。
お金の心配は後でします!
今までの安定した生活から一転、安定した収入がなくなることは正直とても不安です。
でも仕事を辞めてすっかり体調も良くなり、息子との時間も増えた今、後悔は全くないんです。
お金も何とかなるような気がしています!
自分でも不思議ですが、体調が良くなったら何だか考え方も前向きになってきたんですよね。
それに、あのまま働き続けていたら確実に身体と心を壊して倒れていたと思いますから。
離婚の話が出てから本当に必死に毎日を過ごしてきて、頑張ってきて、ここへ来て少し自分をいたわってあげるのは私にとっては絶対に必要な時間なんだと感じています。
退職金や雇用保険で食いつないでいけば、あと半年はゆっくりとした時間を過ごすことができるはず(大きな出費がなければですが・・・)
それまでの間、自分と息子のために時間を使ってこれからのことを考えていきたいと思います。
どちらにしろ、また馬車馬のように働かなければいけない日々がやってくるのですから束の間の休息を大切に過ごしていきたいです。